言葉のいらない愛・作品紹介

ストーリー

山奥に、男(演:沖正人)が一人寂しく暮らしている。男は日々の出来事を日記のように手紙へ書く習慣があるが、その手紙は出されることなく日々積み重なって行く。ある日、男が狩猟をしていると、一人の少年(演:井之脇海)と出会う。少年は言葉を操ることが出来なかった。ひょんなことから始まった二人の奇妙な生活。しかし、やがて一つの事件が起こって…。

Cast & Staff

●出演

  • 沖正人
  • 井之脇海

●スタッフ

  • 撮影 グレーディング/業天大和
  • 照明/藤井音羽
  • 録音/佐藤博貴 久保和輝
  • 美術/松尾和樹
  • 記録/渡樌雄大
  • 監督補・VFX/中原勇貴
  • 監督 脚本 編集/井之脇海

監督の言葉

「言葉のいらない愛」を監督した井之脇海です。

今回、公開の話が上がった時、公開することをとても悩みました。なぜなら、今作は私の初監督作品であり、劇場公開の水準を満たしている自信が持てなかったからです。

今作は、私が大学一年の冬に撮った自主映画です。クルーも全員、日本大学芸術学部映画学科の同期で撮りました。その結果、とても荒削りで、青さが全面に出た作品になったと思います。

しかし、久しぶりに劇場公開へ向け見直してみると、その青さや、荒削りな部分が、今では撮れない、あの時だからこそ撮れた作品 なのだと気付きました。「映画が好きだ!」という想いが溢れていて、映画愛が爆発していました。

しっかりとした規模の映画に比べ、予算や技術など様々な点で劣っていますが、その映画愛だけはどんな作品にも全く負けてなく、これは多く方に観ていただくべき作品であると感じました。なので今回、劇場公開することを決意致しました。

これから先、私はずっと映画に関わっていきます。きっと私自身、今作を何度も見直し、その都度、映画への愛を再確認することになるでしょう。それだけ本当に大切で思い入れのある作品です。

自分の映画が昔から見てきたスクリーンでかかる、考えただけでワクワクします。こんな幸せなことはありません。どうか、この映画が多くの人に届くことを願っています。